今回の回復期合同勉強会は「個別性のある病棟リハビリを考える」といったテーマでグループワークを行いました。 あさひ病院の回復期リハビリテーション病棟では、「病棟リハビリ」として、筋力増強や離床時間の延長、運動の習慣化等の目的で、リハスタッフが作成した運動メニューを、看護師と患者様とで実施しています。 今回の勉強会は初めての試みで、リハ科と病棟看護師計25名を3グループに分け、事例を基にグループワークや、発表を通して意見交換をしました。 最初は戸惑いがあったものの、最後にはどのグループからも活発な意見がでており、有意義なグループワークになったのではないでしょうか。また回復期リハ病棟に勤務していないリハスタッフも参加しており、様々な視点を盛り込むことが出来ました。 具体的には、事例の主訴に沿って、より重要なメニューに絞って行うことや、現状ではあまり提案していなかった自宅環境に合わせた運動メニュー…続きを読む
2020年11月3日の中日新聞に岩堀裕介医師の記事が掲載されました。…続きを読む
今月のリハビリテーション科の勉強会は、理学療法士の花山と森田が講師となり、「ヒヤリハット~忘れない ヒヤリで済んだ あの経験~」というテーマで行いました。 リハビリテーション科では、数年前から患者様の治療中にヒヤリと思ったり、ハットした事をまとめて周りに周知することで転倒等のアクシデントを減らしていこうという取り組みを行っています。 特にこの1年は、花山・森田を中心にヒヤリハットの報告をしやすいよう、工夫を凝らしてきました。その効果を確認するため、ヒヤリハットの報告件数とアクシデントの報告件数を比較したところ、工夫前に比べて、この1年はヒヤリハットの件数は増加し、アクシデントが減っており、取り組みの効果が出てきていることが分かりました。 また今回の勉強会は、個々のヒヤリハットの事例を互いに把握する機会にもなりました。より具体的な事例を意識しながら臨床に取り組む事で、転倒を未然に防ぐことが出…続きを読む
9月10日(木)にあさひ病院研修会として、黒川胃腸科外科クリニックから磯谷正敏先生にお越しいただき、「腹部救急疾患の考え方 7つの病態分類」についてご講演いただきました。 腹痛は日常的に起こりうる症状ですが、特に急性発症の腹痛においては、迅速な処置が必要な腹部疾患が原因であることを知りました。 迅速な対応が必要な7つの病態は①破裂、②炎症・感染、③閉塞、④穿孔、⑤急性膵炎、⑥壊死・虚血、⑦急性胆管炎でした。この7つの病態は手術適応であることがほとんどのようです。 当院は整形外科を中心とした一般病棟と回復期病棟がある病院です。腹痛で受診されるかたは非常に少ないですが、近年は高齢社会となり整形外科や回復期病棟に入院されている患者様も高齢の方が多く、内科疾患を抱えている患者様も多いです。 今回の研修会で学んだことを活かし、ただの腹痛と甘く見ずに、腹痛の場所、疼痛の程度、疼痛の種類、バイタルを確認…続きを読む
新型コロナウィルスの感染拡大は、小中学生の部活動にも大きな影響を与えていますが、安全に活動を再開していくためには何を心がければいいのでしょうか? 今回、そのポイントとなる「感染」、「ケガ」、「熱中症」の3つについて、春日井市部活動指導員の方々に、当法人の理学療法士がお話をさせていただきました。 参考資料 2020春日井市部活動指導者講習会 一つ目は「感染」です。ウィルス感染への不安は長期自粛の後も続きますが、感染予防の基本となるのはやはり、三密(海外でも3 Cs=closed spaces, crowded places and close-contact settingsと言って注目されています)の考えです。今では当たり前となったマスクの着用、手洗い、換気、ソーシャルディスタンスについて科学的な裏付けをもとにお話ししました。そして学校生活や部活動における具体的な感染対策についても、細かく…続きを読む
7月11日、12日の二日間で高校サッカーの大会が開催され、あさひ病院院長神谷光広(愛知県サッカー協会医学委員長)と理学療法士の宮地、師勝整形外科理学療法士の古田(愛知県サッカー協会医学委員)がメディカルスタッフとしてサポートさせていただきました。 この大会は、2020年度全国総体並びに全国総体愛知県予選がコロナウイルス感染症拡大防止により中止となったことを受けて、有志により代替大会として開催されました。参加チームは2019年度新人大会8強で構成され、今大会の特徴は高校3年生のみの大会で、本来であれば総体県予選が引退となる選手のための大会として位置づけられました。 2020年度 Copa Aichi 特設サイト https://koko-soccer.com/tournament/aichi2020/ 部活動の自粛後から十分な練習期間がなく、久しぶりの試合、そしてこの大会で引退する選手も…続きを読む
当院の回復期リハビリテーション病棟では、定期的に看護師や介護職、リハスタッフなどが集まり、実技や座学などの研修を行っています。 今回は小河原PTが講師となり、当院で患者様の日常生活能力(ADL)を把握する為に用いている、機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:FIM)の採点基準について知識を深めました。 FIMは病棟生活で実際に「しているADL」を評価する指標であり、これを用いることで、患者様の最大能力を引き出す看護が実践しやすい、またリハビリテーション介入時の目標が明確になりやすいといったメリットがあります。 一方、FIMは評価項目が多く、評価者によって基準があいまいになりやすいという点もあります。今回は研修会の様子を録画し、参加できなかったスタッフも知識が共有できるよう工夫しました。 今回の研修内容を活かし、今後も患者様の退院支援に向け、…続きを読む
NHK Eテレ「きょうの健康」にあさひ病院 あさひ病院スポーツ医学・関節センター長 岩堀裕介医師が出演します。(2020年2月に放送されたものです) 放送予定:2020年8月17・18・19・20日 午後8時30分~45分 放送予定:2020年8月24・25・26・27日 午後1時35分~50分(再放送) きょうの健康 2020年8月再放送 内容…続きを読む
2020年7月8日(水)に、当院の看護師、リハビリテーションスタッフを対象に当院整形外科医である猪田邦雄医師による「人工股関節について」勉強会が行われました。 前半では実際に使われる人工股関節を用いながら、股関節に関する解剖学的な知識から、手術方法、機器毎の利点と問題点について学びました。 後半ではそれらを踏まえたリハビリテーションの考え方、病棟での生活や退院後の日常生活での注意点など分かりやすく説明して頂きました。 講演を通して、人工股関節に対してさらに理解を深めるいい機会になりました。当院では年間約800例行われる手術のうち、人工股関節は多くの割合を占めています。 聴講したスタッフ一同、今後学んだ知識を基に、患者様により安全な入院生活を送って頂けるよう、また効果的なリハビリテーションを提供できるように研鑽していきたいと思います。 …続きを読む
脊椎ミーティング(6月30日)
カテゴリ:院内勉強会・研修会
当院では毎月、あさひ病院の神谷光広 院長を中心に、脊椎外科医や理学療法士、作業療法士が集まり、今後の診療や研究活動についてのミーティングを行っています。 1回1時間と短い時間ですが、研究やフィールドワークなどの活動報告、治療に有益な論文の紹介、更には日々の診療での悩みや新たな気づきの共有など、内容は多彩です。 4月からは新型コロナウイルスの影響があり、自粛していましたが、現在は3密を避け、リモート会議システムも活用し当法人の春日井整形外科・師勝整形外科を繋ぎ実施しています。 今回は学童期のサッカー選手を対象としたメディカルチェックの情報共有、頚髄症患者様の治療成績評価について職種の枠を越えディスカッションを行いました。 今後も、地域の皆様へのより高度な専門医療の提供につながるよう、このミーティングを通して定期的に情報共有・発信をしていきたいと思います。…続きを読む